お嬢様喫茶で少しだけ嫉妬するおっとり系彼女

ねぇ
さっきあの娘と話す時
私と話す時とは違って
嬉しそうだったよね。

だめだー
こういう喫茶店なんだから
仕方ないって思ってたんだけど
やっぱり無理

なんか
自分が思ってるより
私って束縛しちゃう女なのかな…。
やだなぁ。

あっ
オムライス来たよー！
うん、わたし犬の絵
描いて欲しいな。

え？食べ物来たら
切り替え早い？
そうかな。

なんかキミ変なこと褒めるよね。
早く食べよーよ。

えー？
わたしにもあのセリフ
言ってほしいの？

恥ずかしいよ。
なんかあのポーズ大袈裟だし
どうせあの子じゃないと可愛くならないよ。

キミ今回は粘り強いね。
そんなに言うなら、
キミもやるなら
私もやってあげてもいいかな。

え？私が終わったらやるの？
本気？

もうわかった。
じゃあ1回だけだよ、
よく聞いといてね。

ふんっ！
わたくしに作ってもらったこと、
ありがたく思うことね。

どうかな。
それっぽい？
そうかな♪
あっ、そうだ！
もう1個やっていい？

ふんっ！
あの娘にデレデレしちゃって馬鹿みたい。

どう？
お嬢様育ちな感じが
キミ、タイプだって思ったから
2つもやっちゃった。

え？2個目はお嬢様じゃない？
そうなの？

うん、それに、私がお嬢様なくてもいいって？
うん、私の魅力は別にある？
今こうやって
会話できる関係性？

なんか
誤魔化されてる気もするけど。
たまにはいいこと言うんだね、
ってことにしといてあげる。

あっ
それとは別に
さっきも言った通り
つぎはキミがお嬢様のセリフ言うんだよ！

じゃあ言ってみて！