一番印象に残ったシーンはレストランの店内の造りだった。思い返してみると、現実世界、僕がまだ小さかった頃、家族で、今日のディナーは外食にしようか、となった時に、ちょっとリッチな気分を味わおうか、という流れになると、決まって行っていたお店と、内装が凄く似ていた気がする。“郷に入りては郷に従え”ではないけれども、子どもながらに、すました感じで、“良い子”を演じていた記憶がある。底が浅めで大きい丸型の器に入ったコーンポタージュをスプーンですくって飲むと、えも言われぬ贅沢感を味わったものだ。嗚呼、懐かしい・・・。