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いざ、朗読。vol.41『走れメロス』太宰治
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2021/10/24

いつもご静聴ありがとうございます。
朗読第41弾、お届けします。

かの名作。太宰治の『走れメロス』をチョイスしました。前回に引き続き、30分オーバーの長丁場でしたが、なんとか読むことができました。

いつの時代も、信頼を築くことは、それこそ一生をかけていくものですが、失うのは一瞬。そこから再び築き上げていくのは、もはや無謀・不可能とも言われています。
己の命を燃やし、己の全てをかけて、友の元へ走るメロス。その姿は、きっと皆様の胸をうつでしょう。

タイトルの走れメロスは、一見すると第三者がいっているものだと、初めて読む人はそう思うかもしれませんが、作中でもあるとおり、メロス自身の内なる声、さまざまな障害を乗り越え、最期まで諦めまいとする彼の心の叫びであったことがわかります。

たんに明るいだけでなく、不安や恐れ、迷い。
苦難に耐え、そこから這い上がる意思の強さが、この作品を名作足らしめていると言えると思います。

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コメント
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ゆで太 たまご
とても聞き応えのある30分でした。 苦難に見舞われても、最後まで意思を貫いたメロス。様々な心の葛藤をこうも朗読で表現できるのかと…陸奥さんの朗読には心を揺さぶる何かがあると思います(^-^)
返信
2021/10/24 15:27:26
陸奥
ゆで太 たまごさん お聴きくださり、ありがとうございます! 子供の頃に聴いたものがとても印象強くて、当時は『やんぬるかな』の意味がわからなかったけど、気持ちがとても伝わってくる読みだったのを、今でも覚えています。 色々と経験した自分ならではの表現を目指したつもりでしたが、そう言っていただけて幸いです!
一猫
改めて名作だなと、心を打たれました。 声で聞くことでメロスの焦りや葛藤がとても伝わってきました。落ち着いた語り口にも聞こえるのに、どうしてそんな感情が伝わるのか……いつも素晴らしい朗読をありがとうございます。 勉強になります……。
返信
2021/10/27 12:21:20
陸奥
一猫さん お聴きくださり、ありがとうございます! 目下勉強中の身ですが、そう言っていただけると励みになります。 長編は、毎度ながら苦戦します(笑) 飽きさせないために、できることを最大限やっておりますが、特に音を一切使用しないという制限の中で、どれだけ心をつかんで、揺さぶるか。 鍛練あるのみです!!