いつもご静聴ありがとうございます。
朗読第20弾、お届けします。
水城ゆうさんの『砂時計』をお借りしました。
早いもので、朗読も20作品に達成しました。
ひとえに聴いてくださる・応援してくださる方々のお陰です。ありがとうございます。
20作目を迎えるにあたり、今回の『砂時計』をチョイスしたのは、ちょっとした理由があります。
時は、待たない。
それを今一度、自身に刻み込もうと思ったのです。もちろん、20作目記念というのもありますが(笑)
やりたいことも増えて、やれずにいることも増えて、日々の生活の中でふとした時に、小さな不安や恐れを抱いたことはありませんか?だんだんと大きくなっていきそうな『ソレ』に、思わず目をそらしそうになったことはありませんか?
無情にも、時間は進み続けます。時を刻み続けます。
一人のちっぽけな悩みなんかもお構いなしに、過ぎ去っていきます。
作中の砂時計は、決して砂が減ることがない。時計という概念からすれば、時が停止しているでしょう。
しかし、砂が落ち続けているのも事実。そこには確実に時間が存在し、流れ続けている。
停まっていると思えるのは、きっと自分が『そう思い込んでいる・そう思いたい』そんな願望の表れなのではないでしょうか。
様々な困難・辛いことから逃げることは、それは楽なことでしょう。だけどそれでは自分の『時間』は、そこから進むこともなくなってしまうでしょう。
苦しくても、そこに一欠片の意志賀灯っているなら、きっと前へと踏み出せる。そこからまた、貴方の時間は始まっていくのだと、陸奥は解釈しました。
今回はBGMはありません。
皆様も是非、頭の中に自分の砂時計を思い浮かべて、耳を傾けてみてください。
『砂時計』 作・水城雄
水色文庫より