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いざ、朗読。vol.19 『三月十一日』筆先ちひろ
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2021/03/12

いつもご静聴ありがとうございます。
朗読第19弾、お届けします。

いつもお世話になっている筆先ちひろさんの『三月十一日』という作品です。
言わずもがな、『あの日』です。
代々木アニメーション学院仙台校在籍時、陸奥の同期のほとんどが向こう出身でした。
東京に出てきて、出演した舞台の記録映像をもらう度に、母校に顔を出していました。
あの出来事の後に向こうに行ったとき、駅周辺の様子を見て、言葉を失いました。
時間の概念はそこになく、ただ、文字通り『一瞬』だったのだろうと、その場にいなかった自分でもわかりました。

今回、サムネイルを意図的に真っ暗にしました。
皆さま、どうか、目を瞑りながら、これを聴いてください。そして、心にしっかり刻んでいただきたい。

時間をかけて築き上げたものでも、失うのは一瞬。ほんの一瞬。なにがきっかけでそうなるか、それは誰にもわからない、予想もできない。人は自然の前では、かくも無力です。

それでも一人一人が前を向いて、今を、今日を、力一杯生きています。
忘れてはならないことが、世の中にはたくさんあります。それを伝えていくことは、生きている我々の役目なのです。

『三月十一日』筆先ちひろ
筆先の世界( https://hudesaki.com )

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りさ
あの日以来、「また会えるから」「次話せばいいや」は簡単に口に出せなくなりました。 南三陸は私の住む隣町でした。夏になれば海水浴、叔母は漁師の家庭に嫁いでいたので毎年ホヤを届けてくれました。身近な場所だったのです。 一晩明けた3月12日、血相を変えた南三陸の親戚が泥だらけで玄関から入って来ました。 泣くという感情はその時通り越していましたから、目からは喪失感が溢れていました。 もうあの景色はどこにもないと知り、 叔母は3.11 推定16時頃に天国へ行きました。 「気をしっかり持つんだ!」と親戚へ祖母が言っているのを今でも鮮明に覚えています。 数ヶ月後、ボランティアで南三陸へ行くとみんな明るいのです。血の繋がりも関係なく助け合い、寄り添っていました。 10年経った今も苦しんでいる人はたくさんいますが、一人じゃないからこそ再建して来れたと思います。 朗読していただき、ありがとうございました。
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2021/03/12 19:50:38