いまでないとき。
ここでない場所。
この物語は、ひとつのパラレルワールドを舞台にしている。
そのファンタジーゾーンでは、アドベンチャラーたちが、
それぞれに生き、さまざまな冒険譚を生みだしている。
あるパーティは、不幸な姫君を助けるため、邪悪な竜を倒しにでかけた。
あるパーティは、海に眠った財宝をさがしに船に乗りこんだ。
あるパーティは、神の称号をえようと神の出した難問にいどんだ。
わたしはこれから、そのひとつのパーティの話をしたいと思っている。
彼らの目的は……まだ、ない。
角川スニーカー文庫
深沢美潮「フォーチュン・クエスト 世にも幸せな冒険者たち」より
最近、twitterでのやり取りの中で、ふとフォーチュン・クエストの話題が出たので、
久々に読んでみたくなり、第1巻「世にも幸せな冒険者たち」を図書館で借りました。
何せこれをリアルタイムで読んでいたのが、ぼくが中高生時代のことですから
今をさかのぼること30ウン年前のこと(笑)
読み返してみるとあまりにも懐かしく、また当時の興奮が蘇ってきました^^
今回投稿するのはこの物語の1ページ目、主人公パステルのひとり語りの部分です。
さすがに自分で朗読するのもな…などと思っていると、ふと閃きました。
「これ、ぽんずくんボイスで聞いてみたい!」
突然のお願いにも関わらず、快諾していただいたぽんずくん、本当にありがとうございました。
もう脳内再生していたとおり、いやむしろそれ以上の再現度に驚きました。
本来、個人的に聞いてみたいという思い付きでお願いしたことであり、こうやって
音声投稿することは全く想定していなかったんですが、折角なので公開してみようかな?と思い立ち、
これまたご本人に相談してみたところ、即「いいよ」と言っていただけたので今回投稿の運びとなりました。