いつもご静聴、ありがとうございます。
朗読第51弾、お届けします。
小川未明さんの『負傷した線路と月』を読ませていただきました。
私事ですが、先日、ネットの世界を飛び出して、現実世界で小さな朗読イベントを開催いたしました。
手探りで四苦八苦しながらも、多くの反響をいただき、改めて『好き』を続けることの難しさと大切さ、そして続けられることの喜び、楽しさを実感できました。
ひとえに、応援してくださった皆様のおかげです。この場を借りて、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。
さてそんな中、自身の中で『目指したい朗読』だったり『追求したい表現』だったりが、おぼろげながら見えてきたような気がします。勿論、苦難の道であることは承知です。
しかし、いち表現者として、それを活かすなにかに携わろう・携わりたいという想いが、より具体的に現れてきた、そう思えるようになりました。
前回の『流血船西へ行く』のように、BGMではなく環境音、つまりSEだけを使用して、皆様の中で自由に奏でられるモノが浮かんでくる、そんな作品を提供していきたいと思います。
本作は、単純な勧善懲悪や二者択一ではいかない世の中を、優しくもどこかうったえかけてくるタッチで描かれています。
しばしの間、耳を傾けていただけたら幸いです。
陸奥