いつもご静聴ありがとうございます。
朗読第47弾、お届けします。
今回は、宮沢賢治氏からチョイス。
『ポラーノの広場』より、『竜と詩人』という作品です。
タイトルだけ見ると、いったいどんな作品なのか想像もつきませんが、読んでみると、なんとも深く、壮大な作品であることがわかります。
命の営みはもちろん、言葉の営み、そして、人は知らずのうちに誰かを傷つけてしまっていたりすること。
同時に、誰かを癒してあげていること。
そしてタイトルのように、絶対的な存在と平凡な存在との間には、決して隔たりなどはなく、互いに歩み寄る姿勢の尊さを感じます。
宮沢賢治自身が『詩人』と謳われているのも、何かしらを投影させているのかもしれませんね。