15.5cmが35kmも飛ぶわけないじゃないですか(発作)
「少年倶楽部」昭和9(1934)年1月~12月号掲載の小説「昭和遊撃隊」のワンシーンになります。
原作リンク:https://www.aozora.gr.jp/cards/000748/files/46576_40144.html
現代でいう所のラノベみたいなものです。年代が年代だけに鼻につく表現も多いですが当時建造中・後に重巡洋艦へと変容した最上型をあの戦艦全盛の時代に「(架空の)強力な軽巡洋艦」として描いたユニークな作品でもあります。
基本的に本文はほぼ弄らず台詞のみの追加に留めました。「4人の砲術長〜(砲術長は1人です。分身もしません)」とかおかしな部分も多数ありましたがスルーしました。
ノーザンプトン級(シカゴ・ヒューストン・オーガスタ)3隻の主砲を「30センチ砲」と読んだのも原作通りです(実艦は8インチ=20.3cm砲)。12インチ3基9門のレイアウトを有するのは米軍艦では大戦末期就役のアラスカ級2隻のみ。なおノーザンプトン級や最上型のおよそ3倍ある巨艦です。